2024年も4月を迎えますね
3月~4月と言えば、新年度も始まることですし、引っ越しのシーズンでもあり、新たな年度のはじまりでもあります。
企業でも、この時期にノートパソコン、デスクトップパソコンのリプレイスを実施することが多いのではないでしょうか?
そこで、今回は中小企業向けにPCのリプレイス時におけるデータ移行とアプリのインストール(ライセンス移行)を説明しようと思います。
実際に、私が使用しているデスクトップも更新となりましたので、一緒にやっていきましょう。
ステップは目次の数字順でいきますよ
[ 目次 ]
1.データ移行(引っ越し)の準備
データ移行する際、みなさんは普段どのような手段を使っていますか?
私ども中小企業の場合、USBメモリの使用は認められています(私が認めている笑)ので、USBなどのフラッシュメモリを使用かな
もしくは、NASなどの外付けハードディスク経由でしょうか
大企業やセキュリティにキビシイIT企業だとUSBは禁止しているでしょうから、onedrive、box、dropboxなどのクラウド経由が許可されているのでしょうか。
・USBや外付けハードディスクなどのメディアを活用
・boxやOneDrive、GoogleDriveなどのクラウドサービス
・パソコン同士を接続して、データ移行
・データ移行ツールを活用
パソコン同士を接続して、データ移行する↓
USB3.0に対応しているので高速で以降できる。
2.旧パソコンでやること
クラウドシステムなどのアカウント情報をまとめておく
クラウドシステムなどのアカウント情報をまとめておきましょう。
アカウント管理は人それぞれだと思います。
ノートに取っている人
パスワード管理アプリを使用している人
Excelファイルにまとめている人
わたしは、一番起動も軽いWindowsのメモ帳に記録しています。
しかも、IDもパスワードもズバリ直書きです(笑)
ただし、パスワードには初めの文字が数字の7だったり
終わりの文字が英語のMだったり、
2、3文字目が87だったり、
というように自分なりの統一したルールを決めておきます。
そうすることで他人は分かりませんね。
SSO(シングルサインオン)を使用していると複数のシステムアカウントを一つで使用できるので便利ですね。
データの整理
データを引っ越しする前に整理しておきましょう。
不要なファイルはバッサリと削除した方が良いです。その分、軽くなります。
よく分からないファイルは、一旦「保留」というフォルダにまとめておき、あとで削除しましょう。
また、この機会にフォルダやファイルの管理を見直するのもありです!
フォルダ管理を平準化することで、ファイルを探す時間と手間が減り業務が効率化されます。
ここから少しは、タイトルの件とは道がズレてしまうので、不要な方は次の項へ行ってくださいm(__)m
ファイル名の付け方のルールを決める
2024年1月より電子帳簿保存法がはじまったように、みなさんの会社でもフォルダ/ファイル名の付け方のルールの話があったと思います。
・日付は、yyyymmdd形式
・次に種類
POでも発注書と注文書の混在は避けて、どちらかに統一しましょう。
検索時に「発注書」と部分一致検索してもヒットしませんからね。
・つなぎの記号を統一にしましょう。
ファイル名に日付、取引先、金額、種類といった内容をつけますが、その際区切り文字がないと見にくいです。
そのため、-(ハイフン)、_(アンダーバー)などを用いると思います。
見やすくするために全角スペースや半角スペースをつける方がいますが、やめましょう。
特に全角スペースは、Windowsが嫌います。検索するときも半角スペースではヒットしないでしょう。
例: 20240325_注文書_NTTDocomo_150000.pdf
フォルダ名のルールを決める
第1ディレクトリ
年度
第2ディレクトリ
取引先
第3ディレクトリ
業務内容
上記が一般的ですが、業務によると思います。
たとえば、システムですと
第1ディレクトリ
システム名(クラウド、オンプレ)
第2ディレクトリ
年度
第3ディレクトリ
業務の種類
といった具合です。
フォルダ名にも最初に01、02、03というように数字を入れると見やすいかもしれません。
また、昇順降順で並べ替えをしたときに意図した通りの表示になると思います、前ゼロが大切ですよ。
データのバックアップ
パソコン上のファイルやフォルダは、ユーザーフォルダ(User)内に存在する。
ユーザーフォルダ内の
ダウンロードフォルダ
ドキュメント内のファイル(outlookファイルやCyberlinkの動画のプロジェクトファイル等)
デスクトップのフォルダやファイル
あとは、Cドライブ直下にアプリがフォルダを作ってテンプレートなどを保存している場合もあるので、念のため見ておこう。
OneDriveを利用している人は、onedriveの仕様に沿っておこなおう。
アプリケーション(ソフトウェア)のライセンス移行
最近は、Microsoft365(旧office365)のように買い切り版からサブスクリプション版に移行して、ライセンス移行の必要の無いものも増えてきましたが、必要なものも存在します。
DocuworksやAdobeのAcrobat、写真管理アプリやデータ変換ツールなど、社内でもまだまだそういったライセンス移行が必要なアプリが多数存在します。
基本的には、そのアプリの移行手順に沿って行います。
ライセンス移行していなかった場合でも、最近はサポートに電話すれば対応してくれることがほとんどです。
パソコン自体がWindowsUpdateの障害で起動しなくなったケースもありますからね。
ただし、会社によってはシステム部門の手を煩わしてしまいます。
セキュリティ設定の画面コピー
WindowsDefenderやWindowsファイヤーウォールの設定も個別に設定しているようでしたら、画面コピーをとっておきましょう。
メールアカウントの控え、または画面コピー
メールアカウントも控えの紙があれば良いけど、意外と捨てていることも多いです。
outlookなどのメールソフトを使用する場合は、POPやSMTPのポートが分かるように画面コピーで設定を保存しておきましょう。
officeのデスクトップ版を使っている場合、outlookのpstファイルはマイドキュメントのoutlookフォルダにありますので、あらかじめ受信箱、送信箱、アドレス帳などまとめてエクスポートしておきます。
Windowsの資格情報をメモ帳などに残しておきましょう
ファイルサーバやAWS、MicrosoftAzureなどでリモートデスクトップ(RDS)を利用している場合、
Windows資格情報をメモしておきましょう。
アプリでまとめて引っ越し
以上、いろいろとデータ移行やアプリのライセンス移行などを説明してきたわけですが、まとめて引っ越しをお手伝いしてくれるソフトがある。
その名も「ファイナルパソコン引っ越しWin10特別版」
特別版なのに、6,600円ほどだ。
chromeやEdgeのお気に入りのエクスポート
皆さん、WEBブラウザは何をお使いでしょうか?
私はSEということもあり、Microsoft Edge、Google Chrome、FireFoxを使用しています。メインはchromeを使用していますので、グーグルクロムのお気に入りだけエクスポートしておきました。
旧パソコンの処分
パソコンの引き取りには、3000円ほどかかる自治体やパソコンショップもあります。
ハードディスクは完全フォーマットしても、復元できる仕様となっていますので重要なデータがある場合は、
ドライバーなどで物理的に破壊することをおすすめします。
私が住む自治体では、パソコンやディスプレイを無料で引き取ってくれるリサイクルセンターがあります。
その時も、ハードディスクだけは取り外して破壊して燃えないゴミで出していますよ。
2.新パソコンでやること
Windowsの初期設定
新品のWindowsを起動すると初期設定画面が表示されます。
ネットワーク(wifi等)に接続して、アカウント名や言語等を設定していきます。
マイクロソフトアカウントを使用していた人は、アカウントでログインするとクラウドデータを引き継ぎできるので便利ですね。
Microsoftアカウントでサインインしたくない人は、ネットワークへの接続を後回しにすることで回避できますよ。
セキュリティソフトのインストール、または確認
・セキュリティソフトを確認しておきましょう。
・メーカーによっては、1ケ月/半年/1年などの無料で使用できる期間があると思います。
・最近は、Windows標準のセキュリティであるWindowsDefenderで事足りる方もいるかと思います。
また、法人ではエンドポイントセキュリティといって個別にセキュリティアプリをインストールしているところもありますので、会社の規定に沿ってインストールしていきましょう。
プリンタードライバーのインストール
次にプリンタードライバをインストールします。
Windowsのデバイスマネージャーによって自動的に追加されるプリンタードライバでは不具合が発生する場合がありますので、きちんとメーカーのプリンタードライバーをインストールします。
アプリケーションのインストール
新しいパソコンにアプリケーションをインストールしていきます。
zoomやboxは、新しいパソコンにインストールしてログインすればOKです。
アプリのライセンス移行
アプリケーションによっては、ユーザー認証ではなく端末認証になっているアプリもあります。
端末認証とは1つのアプリは、1台のパソコンにのみインストール可能のことです。
こういった場合は、旧パソコンでライセンス移行のためにライセンス情報をエクスポートしたり、アンインストールする必要があります。
ライセンス情報を新しいパソコンでインポートすれば完了です。
アプリのライセンス移行
Windows資格情報やリモートデスクトップの資格情報を登録しましょう。
共有サーバやRDS経由のアプリに必要です。
ブラウザのお気に入りのインポート
ここでは、Google Chromeのインポートのみをご紹介します!
1.クロムの右上の中黒が縦に三つ並んだところをクリックします。
2.「ブックマークとリスト」をクリック
3.さらに「ブックマーク マネージャ」をクリック
4.右上の中黒が縦に3つ並んだアイコンをクリックして、「インポート」します。
インポートしたら旧パソコンのお気に入りは、一括削除しておきましょう。
一括削除は、簡単でブックマーク画面で[Ctrl]+[A]でオール選択すると、削除ボタンが表示されますので、削除すれば完了です。
データの移行
デスクトップ版のoutlookなどは、インポートします。(popでやっている場合)
USB(うちの会社笑)やクラウドストレージ経由でデータの移行を完了
onedriveやgoogle driveを利用している場合は、サインインすれば完了です。
他のSEの方も独自の視点や技術情報を公開されています。
また、システム構築、業務改善、office365の活用事例もご紹介されているサイトもあrますので皆さんも参考にされてはいかがでしょうか↓
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