わたしような1980年代後半よりMS-DOSやN88-Basicに触れてきた人にとっては、ファイルの拡張子というのは「あたり前」の存在なのですが、Windowsのエクスプローラに表示されるファイル名は、既定で拡張子が非表示になっています。
リモートでヘルプデスクをするときや、直接ユーザーのパソコンを操作するときに毎回イラっとしますよね!?
なんせ、Windowsのデスクトップ上やエクスプローラに表示されて、アプリのアイコン自体をわたしは、信用していません(笑)
特にPDFファイルは、WindowsUpdateがある度に既定のアプリがAcrobat reader → Microsoft Edgeに変わっているユーザーに出くわすと「またか」と思ってしまいます。
まあ、でも最近はMicrosoft EdgeのBingチャットにお世話になっていますので、この程度におさめておきましょう~
さて、本題
Windows 拡張子とは何ですか
Windowsの拡張子は、ファイルの種類を示すための任意の3~4文字の部分で、ファイル名の後に続く「. (ピリオド)+3~4文字」の部分を指します。
例えば、「木曽川でハゼ釣り.xlsx」 のようなファイル名ですと、拡張子は「.xlsx」 の部分で、Microsoft Excelで作成されたブックであることが分かります。
以下に、一部の拡張子とそれが示すファイルの種類を示します:
.exe:実行可能なプログラムファイル
.jpg、.gif、.png:画像 (写真)ファイル
.txt:テキストファイル
.wav、.mp3:オーディオ (音声)ファイル
.doc、.xlsx、.pptx:Microsoft Office (Word、Excel、PowerPoint) ファイル
Windows 10では、エクスプローラーの中で、ファイルの拡張子を表示させることができます。
ただし、拡張子の文字を変更してしまうと、これまでファイルのダブルクリックで開く (実行する)事ができたアプリケーションとの関連付けが切れてしまい、ファイルを開くことができなくなったり、別のアプリケーションが立ち上がってしまったりといったことが起きるようになります。その際は慌てずに拡張子をもとの文字列に変更すればこれまで通りの扱いができるようになります。
[ 目次 ]
- なぜ、Windows10・11では既定で拡張子が非表示になっているのか
- Windowsでファイルの拡張子を【非表示】にするメリットとデメリット
- Windowsでファイルの拡張子を【表示】にするメリットとデメリット
- 拡張子を表示/非表示の切り替え手順
- ファイルの既定のアプリケーションを変更する手順
なぜ、Windows10・11では既定で拡張子が非表示になっているのか
冒頭に書いたように、30年以上パソコンに携わってきた人間からすると、拡張子が非表示がデフォルトというのは不思議でした。
毎回面倒くさいなぁと思ってユーザーのサポートにあたったものです。
ちなみに現在は社内SEですが、その前は15年ほどプログラマー・SEをやっていました。
さらにその前はmacintoshを使ってDTPを、さらにさらに(笑)その前の学生時代はPC-8801や9801を使ってBasicやアセンブリをさわっていました。
Windowsが拡張子の表示/非表示の既定を「非表示」にしている理由は・・
ファイル名を変更したときに、拡張子まで変更されてしまうとアプリケーションとの関連付けが破棄されてしまうかららしいです。
要するに、パソコン初心者向けに非表示にしているということですね。
確かにファイル名を変更してくださいとお願いしたときに、ファイル名を変更したら、ファイルが開かなくなりました!!
何のアプリケーションで開くのか聞いてきますと言った質問がありました(笑)
「パソコンが使えねえなぁ」って、ある上司や事務職の年配の方が若手からハラスメントを受けているという話を聞きましたが、1日中パソコンの前に座って仕事しているんですよね?とも言いたくなります(笑)
立場変われば、意見や考え方が変わるとは思います。
新入社員が入ってきたら、Windowsエクスプローラの拡張子は、既定で表示にしておいた方がいいですね。
Windowsでファイルの拡張子を【非表示】にするメリットとデメリット
ここからは、ファイル拡張子を非表示にするメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
ファイル名を変更するときや、ファイルを「名前を付けて保存」するときに拡張子を意識することなく変更や保存ができる。
拡張子が表示になっていると、変更された場合、アプリケーションとの関連付けが破棄されてしまう。
デメリット
・エクスプローラでファイルを一覧表示で見たときに、アイコンだけでは何のアプリケーションのファイルが判断がつかない場合がある。
まあ、ダブルクリックすれば、そのアプリが起動するわけだが。
上図は、jpgファイルとtifファイルであることが種類を見て分かる。
別の目次でファイルの拡張子によって既定のアプリを変更する手順を掲載しています。
・Windowsバッチファイルやコマンドプロンプト/PowerShellの世界では、コマンドを打つとき、拡張子は絶対です。
拡張子は普段から認識するようにしておくのが、良いと思います。
下の図は、Windowsバッチファイルの書き方の例です。
Windowsでファイルの拡張子を【表示】にするメリットとデメリット
メリット
ファイルの拡張子を見れば、何のアプリケーションのファイルなのか、一目で分かる。
特に同じファイル名でファイルの種類が異なる場合、一瞬で判断がつく。
こういうところがスマホではなくて、Windowsエクスプローラの良いところでもあります。
デメリット
デメリットは、この記事で幾度となく登場したように、ファイル名を変更したときに拡張子まで一気に変更されて、アプリケーションとの関連付けが変更されてしまう点である。
拡張子を表示/非表示の切り替え手順
ファイルの拡張子の表示/非表示の切り替え手順を説明します。
1.Windows10の場合、左下のWindowsマークのところで右クリックして、「エクスプローラ」をクリックします。
2.エクスプローラのタブを「表示」に切り替えます。
次に見やすくするために「詳細」にします。あとで戻してもらえば良いです。
そして、右端の□ファイル名拡張子のところをチェックします。
これで拡張子が表示されたと思います。
表示には、アイコン/一覧/詳細/並べて表示など、いろいろな表示方法があります。
わたしは、既定で詳細にしています。
プレビューは無しです(何かと不具合があるので)
ただし、写真を見たいときは一時的に大アイコンに切り替えます(笑)
ファイルの既定のアプリケーションを変更する手順
この記事の最後の項です。
よく質問があるのは、PDFを開いて印刷しようと思ったけど、いつもの印刷メニューが表示されないという問い合わせです。
こちらの要因は、WindowsUpdateなどで既定のアプリ(関連付けされたアプリケーション)が勝手に変更されたためです。
通常、拡張子.pdfはAcrobat ProやAcrobat Readerで開きたいので既定のアプリケーションを変更します。
1.対象のファイルを右クリックします。
次に「プログラムから開く」、そして「別のプログラムを選択」をクリックします。
2.ここでは、既定のアプリケーションを「Adobe Acrobat DC」に変更したいので選択状態にして、□常にこのアプリを使って、.pdfファイルを開くにチェックして、「OK」をクリックします。
これで完了です。
ファイルのアイコンが変わったと思いますよ(^^)
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